【工事内容】
外壁のシーリング(コーキングとも呼ばれます)は、外壁材のつなぎ目や窓サッシまわりの隙間を埋めるための重要な部分です。このシーリングは、紫外線や雨風の影響で経年劣化し、ひび割れや肉やせ、剥がれといった症状が現れます。劣化を放置すると、その隙間から雨水が建物内部に浸入し、雨漏りや構造材の腐食を引き起こす原因となります。
今回は、建物の防水性を維持し、耐久性を向上させるために、外壁のシーリング打設作業を行いました。
【作業手順】
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既存シーリングの撤去: まず、古く硬化してしまった既存のシーリングを、専用のカッターなどを用いて丁寧に撤去します。
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清掃・養生: 目地(つなぎ目)の内部に残った汚れやゴミをきれいに清掃し、シーリング材が目地以外にはみ出さないよう、周辺をマスキングテープで丁寧に養生します。
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プライマー塗布: 新しいシーリング材と外壁材との密着性を高めるため、専用の下塗り材(プライマー)を目地内部に均一に塗布します。この工程が、シーリングの寿命を大きく左右します。
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新規シーリングの充填(打設): 写真にあるように、コーキングガンを使用して、目地の奥まで隙間ができないよう、たっぷりと新しいシーリング材を充填していきます。
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ヘラ押さえ・仕上げ: 充填したシーリング材の表面を専用のヘラでならし、内部の空気を抜きながら平滑に仕上げます。その後、シーリング材が硬化する前に養生のマスキングテープを剥がして完了です。
【工事結果】
今回のシーリング打設工事により、劣化した部分が一新され、外壁の防水性が格段に向上しました。これにより、雨漏りのリスクを大幅に低減し、建物内部の構造をしっかりと守ることができます。また、目地がきれいになったことで、外壁全体の美観も向上しました。
【まとめ】
外壁のシーリングは、お住まいの「防水」という観点から非常に重要な役割を担っています。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、長期間にわたって安心してお住まいいただくことが可能です。
外壁のひび割れやシーリングの劣化が気になる場合は、大きなトラブルに発展する前に、ぜひ一度プロにご相談ください。