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屋根塗装時の縁切りは必要?3つの判断基準をご紹介します!

家を所有している方の中には、屋根の状態に常に気を配っている方もいらっしゃるでしょう。
特に、屋根塗装は家の美観と保護の両方に大きな影響を及ぼします。

しかし、塗装工事の際に忘れてはならない重要な工程があります。
それが「縁切り」です。
この記事では、縁切りの技術的な意義と、なぜそれが屋根塗装において重要なのかについてご紹介します。

□縁切りの基礎!屋根塗装における重要性とは?

縁切りは屋根塗装の際に不可欠な工程です。
スレート瓦の屋根材は、雨水の流れを良くするために特定の形状で設計されています。
屋根の重ね部分は雨水の流れをスムーズにする役割を持ちますが、塗装によってこの部分が塗料で塞がれてしまうと、雨水が逃げ場を失い、屋根材の下に溜まり、最終的には雨漏りの原因となります。

1:毛細管現象との関係

毛細管現象は細い管状の中を液体が上昇する現象です。
屋根材の重なり部分が狭くなると、強風時に雨が吹き込み、この現象により雨水が屋根材内に入り込むリスクが高まります。
縁切りを行わないと、これらの雨水が逃げ道を見つけられず、木材の腐食や雨漏りにつながるのです。

2:初回塗装と2回目以降の違い

縁切りは、初回の塗装工事では行わないことが多いです。
なぜなら、新しい屋根材は自然に外側に反っているため、隙間が自然に生じているからです。

しかし、2回目以降の塗装では既存の塗膜が隙間を塞いでしまう可能性があり、この時縁切りが必須となります。

□縁切りが必要か否かの3つの判断基準

では、具体的に縁切りが必要かどうかをどのように判断すれば良いのでしょうか。
ここでは、3つの判断基準を挙げてみましょう。

*屋根の素材

縁切りが必要なのは主にスレート屋根です。
これには、カラーベストやコロニアルが含まれます。

一方で、日本瓦やセメント瓦、モニエル瓦、トタン屋根、ガルバリウム鋼板(縦葺き)では、縁切りの必要はありません。

*屋根の勾配

屋根の勾配も縁切りの必要性を判断する重要な要素です。
勾配が緩やかな屋根では縁切りが必要となることが多いですが、勾配が急な場合は不要となることがあります。

*塗装方法

最後に、塗装方法の選択も縁切りの必要性に影響します。
ローラーによる塗装は縁切りが必要になる可能性が高いですが、エアーレスによる吹き付け塗装では、薄吹きが可能なため、縁切りが不要になることがあります。

□まとめ

縁切りは、屋根塗装において重要な工程です。
縁切りの必要性を理解し、適切な塗装工事を選択することで、長期的に屋根を保護し、美観を維持できます。
屋根の素材、勾配、塗装方法を考慮し、各家庭に合った最適な処置を行いましょう。

当社は外壁塗装、屋根塗装などの建物や住まいの外観を一層引き立て、耐久性と品質の高さを持つ塗装をご提供します。
尼崎市周辺で外壁塗装や屋根塗装を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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